【経済のお勉強】マドフの6兆円詐欺
お勉強シリーズ第二弾は史上最大の詐欺事件のお話。
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
- 作者: 藤沢数希
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本で勉強したことです。
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・マドフの6兆円詐欺事件とは?
一言で言えば、ねずみ講(ポンジ・スキーム)です。
首謀者のバーナード・マドフが様々な出資者からお金を集め、それを運用して利益をあげ、出資者に報酬を渡している、とみせかけて、実は運用などしていない。「今年はこんだけ運用益がでたよーん」と嘘をついて出資者のお金を出資者にそのまま渡していた。
例えば100万円投資してもらったとする。年10%を配当として出資者に10万円ずつ還元するとしたら、一切運用などしなくても10年間はリターンをごまかせる。元金はどんどんなくなっていくが。
これが25年間も新規投資を集め続けた。このとき出資者があると思っていた元金の総額が650億ドル。
これが世界同時金融危機によって終わりを迎える。
金融危機によって資金繰りがキツくなった金融機関は資金を引き上げ、マドフは投資資金の返還に応じられなくなった。
またマドフのファンドは大手の投資会社からも多額の資金を集めており、マドフの逮捕と同時に、これらの投資会社も破綻した。
※ちなみに、なぜ様々な出資者からお金を集められたか?
マドフはNASDAQ市場の創業メンバーであり、会長だった。またマドフ証券という証券会社の創業者でもあった。誰がみても明らかな成功者で、信用に足る人物だと思われていた。
また着実にリターンを上げているように見えていたので、次々に新規投資が舞い込んだ。マドフは自分から投資を求めず、むしろ断ったりしていたので、「選ばれた人だけが投資できる」というイメージがついた。
出資者の中には大儲けしたものもいた。破綻前に満期を迎えた出資者は、例えば上の例、年10%のリターンだとしたら10年満期で元本100万円が200万円になるわけだ。
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日本の年金制度とマドフの詐欺事件は同じだ!と上の本の著者の藤沢さんは言ってます。確かにね…