kooooooya's diary

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サイバーエージェントのファッションコミュニティサービス「プーペガール」の終了から考えたこと


サービス終了のお知らせ|プーペガールスタッフブログ

 

 
サイバーエージェントの子会社である株式会社プーペガールが運営する「プーペガール」というサービスが今年3/31を持って終了するそうです。
 


ファッションブランドコミュニティー - プーペガール|登録無料☆ファッションきせかえサイト

 
 
私が大学に入学した2009年ごろ、彼女がハマってました。ハマるといっても課金はしてませんよ。化粧品を買うたび、洋服を買うたびにプーペプーペしてた感じ。
 
ちなみにどんなサービスなのか。wikipediaによると、

コンセプトは「あなたのクローゼットがプーペをつくる」。

利用者自身の所持するファッションアイテムを画像としてアップロードすることが可能で、また「プーペ」と呼ばれる人形(アバター)で、着せ替え人形遊びを行なうことが出来る。アバターの表情は目の形18種類・顔と口の形が12種類・ほくろ位置が5種類・そばかすの有無などを選択できる。

画像を投稿すると、プーペガール内の通貨「リボン」(以下「リボン」)およびプーペ用の着せ替えアイテムを得ることが出来る。着せ替えアイテムの種類は、下着・シャツ・コートなどの衣類からバッグ・日傘などのアクセサリー、さらにメイクアップ用品まで多岐にわたる。

着せ替えアイテムはプーペガール内に設置された「キャサリンショップ」などで購入可能。また、プーペガール内には「きせかえフリマ」というコーナーもあり、不要になった着せ替えアイテムを他のユーザーに販売することも可能である。

「リボン」は、アイテム画像を投稿したり、着せ替えアイテムを他のユーザーに売ることで得ることが出来る。このため、特にファッションアイテムを多数持っている場合、「リボン」は無料で入手でき、各種アイテムをプーペガール内ショップで購入することも可能である。

2009年8月に新しいゲーム内通貨である「ジュエル」(以下「ジュエル」)を導入した。「ジュエル」はコンビニやクレジットカードなどで購入することが出来る通貨で、「ジュエル」から「リボン」へ変換することが出来る。ただし、「リボン」から「ジュエル」に変換することは出来ない。

ゲーム内の「キャサリンショップ」は「ジュエルエリア」と「リボンエリア」に分けられ、それぞれのエリアでの買物をできる。そのため、「ジュエル」を購入していないユーザーも楽しめるようになっている。

 
 
ちと長いので簡単に言うと、リボンとジュエルという仮想通貨を利用してアイテムを購入し、自分のアバターを可愛くしていくサービスです。
リボンは自分のファッションアイテム(化粧品や洋服など)の画像をアップすることで、ジュエルは課金することで得られます。
 
まったく使ったことないんですが、この記事 によると収益源は課金収入と広告収入。課金はジュエルという仮想通貨をクレジットカードやコンビニのプリペイドカードで買う、広告はバナー広告やタイアップ広告なんかをやっているらしい。
 
 
で、今回サービスが終了してしまったのは、端的に言えばこのサービスが儲からないからですよね。
サイバーエージェントにはCAJJという制度があり、事業の撤退基準が明確に決められています。

なんで儲からないのでしょうか?
 
 
思うにマネタイズの方法とターゲットが合わなかったんだと思うんですよね。
 
マネタイズの方法っていうのは、1部の熱狂的なユーザーにたくさんお金を使ってもらうパレートの法則あざっす的なやり方です。フリーミアムともいうのかな。
パズドラやモンストなどのモデルですね。
 
それからターゲットってのは、プーペガールを使うであろう人たち、使って欲しい人たち、使っている人たちのことです。おそらくファッション感度がある程度高い10代後半〜30代前半位の女性だと思います。
 
で、モンストやパズドラに大量課金するユーザーの層って、詳しくはわかりませんが、明らかにプーペガールのターゲットユーザーと違いますよね。スマホゲームがパチンコの代替品だ、なんて話も聞いたことあります。パチンコにハマる層とプーペガールのターゲット層、と考えると全然違います。
 
勝手な推測ですが、プーペガールのターゲットがお金を使うところってやっぱり服や化粧品ですよね。リアルなところに使うんです。バーチャルなものに大量課金する人はあんまりいないように思えます。
 
ここが合わなかったところです。ある程度ユーザーは増えたけど、課金しないから儲からない。
 
パズドラで儲かるモデルでも、プーペガールでは儲からないんですねえ。
 

そんじゃあどうすればよかったの?って話ですが、アフィリエイトがよかったんじゃないかと思います。

 

「iQON」というファッションアプリ流行ってますよね。


iQON(アイコン) - コーディネート・レディースファッションアプリ

自分のコーディネートをアップしたり他人のものを見たりするんですが、アップされてるアイテムがすぐ買えるんです。つまりアフィリエイト広告をいい感じに貼ってるわけなんですね。

 

さっきも書いたようにプーペガールのユーザーがお金を使うのはリアルの洋服や化粧品だと思いますので、このアフィリエイトがピッタリだと思うんですよね。

 

今の様にファッションアプリが乱立するだいぶ前にプーペガールはサービスを開始して、2007年の時点でユーザー数50万人いたんですよ。2011年で100万人。iQONが100万人突破したのは2014年です。

「美人すぎる○○」の経済価値は本当か:プーペガールの会員数を10倍に、現どこでも社長の森永佳未さん (1/2) - 誠 Biz.ID

ファッションアプリ「iQON」、ノンプロモーションで登録会員数100万人突破! ロゴを一新し、年内に200万人獲得を目指します | 株式会社VASILY(ヴァシリー)

 

早い段階でスマホにシフト(プーペガールはアプリがありません。しかもFlashなんでiphoneじゃ使えない。そもそもここがヤバイ)して、「すぐ買う」機能をつけることができれば…

 

まあiQONプーペガールの財務データが7秒くらい調べても出てこなかったんでなんとも言えませんが・・・

 

 

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